利益を生み出す経営システムの構築
建設業に対する建設業経営サポートセンターの支援は記帳会計や税務申告に留まりません。利益改善のための経営システムの構築も支援項目の一つです。
"成り行き経営"から"システム経営"へ。
各STEPで利益獲得のポイントを習得することが黒字企業実現への王道です。
STEP1 利益計画の策定
小学生でも長期の休みの前には、学力向上・生活習慣の改善のため、計画を立てます。
建設業でも達成可能な受注目標から、必要な工事原価・一般経費、さらに最終目標となる利益を予側することが必要です。目標の無い"成り行き経営"に成功はありません。
STEP2 実行予算・発注管理
建設業において最大の経費は工事原価です。その工事原価の金額を大きく左右するのが「実行予算の策定」であり、「材料や外注の発注管理」です。これらのシステムを構 築することが、原価を抑え、利益に結びつく大きなポイントになります。
STEP3 工事原価管理
実行予算の金額以下に実績原価を抑えなければなりません。
もし、上回った場合、その原因や解決方法などを編み出し、次の工事に生かすことがポイントです。
さらに現場 での無駄や手直しは徹底的に排除しなければなりません。
STEP4 経営の実績の評価と見直し
営業や施工など、すべての企業活勤の結果は利益に集約されます。利益は企業生命維持のための栄養です。その栄養が計画とおりに十分得られているか、不足分はどの位か、 実績の評価と見直しは経営改善に必須の条件です。
STEP5 年間利益の予測
建設業では工事の完成により、利益が一気に増加します。よって、過去の実績と将来の予測を合体した年間利益で経営の良し悪しを判断することが大切です。
もし、利益不足が見込まれるならば、結果が出る前に更なる受注や経費削減の対策をうつことがポイ ントです。
STEP6 経営会議によるシステム構築
実績向上のためには、STEP1〜5の流れをシステム的に構築することが必要です。
それが経営会議です。毎月、以上のテーマを経営トップ・営業・施工・経理の幹部が徹底的に話し合い、共通の認識を持ち、改善策を打ち出すことが、真の経営改善と利益ア ップにつながります。